放射線科
特徴
放射線科では、CT・MRIを用いて、診断・治療に必要な画像の撮影および画像診断レポート作成を主な業務としています。そのほか、肝細胞癌に対するTACE(肝動脈化学塞栓術)、出血に対する止血術、生検、ドレナージなども行っています。現在3名体制ですが、3名とも読影およびIVR技術向上につとめてまいりますので、これからも宜しくお願い致します。以下に各検査について概要を記します。
CT検査
Siemens社のDual Source CTであるSOMATOM Drive(Drive)およびPhilips社製の256 スライスCTである Brilliance iCT(iCT)を用いて検査を行っています。Driveは、2つのX線管球を搭載しており、2つの管球から同時に異なるエネルギーのX線を出力するDual Energy CT撮影を行うことで、椎体の新鮮圧迫骨折の評価などが可能です。また、短時間で画像を得る高速撮像(Drive Spiral)も可能であり、息止め不良な患者さんでもアーチファクトの少ない高画質な画像を提供できます。Drive、iCTともに、低管電圧撮影を行うことで、少ないヨード造影剤でこれまでと同等の診断精度の画像を得ることが可能です。患者さんの被ばく低減にも積極的に取り組んでいます。
MRI検査
当院では3.0T MR装置1台、1.5T MR装置1台の2台体制で運用を行っています。Siemens社製の1.5T MR装置であるMAGNETOM Solaは、圧縮センシング技術といった撮像時間短縮に役立つ技術が搭載されており、MRIの撮像時間短縮につながっています。寝台も着脱可能であり、磁場の発生している環境下の検査室内に立ち入る人数を制限することが可能で、安全性の向上につながっています。また、Philips社製の3.0T MR装置であるIngenia 3.0Tも引き続き稼働しています。MRIには体動などの影響を受けやすいという弱点もあるため、対象となる検査部位および患者さんの状態により、3.0Tおよび1.5Tの機械に適宜振り分けての検査を行っています。MRI検査については、撮影禁忌となる体内デバイスや、目的とする病変や領域などの制約がある場合が多いため、検査内容について不明な点がある場合には、放射線科までご一報いただければ幸いです。
IVR (vascular IVR, non-vascular IVR)
Siemens社製のIVR-CT装置を用い、手技を行っています。コーンビームCTも可能であり、腫瘍の栄養血管の同定などに役立っています。また、術者の被ばくも低減するシステムが搭載されています。
症例数・治療成績
令和6年度の検査件数は、CT:9553件、MRI:4005件でした。一般撮影、血管造影の件数を以下の表に示します。血管造影のうち放射線科医が主として行ったものは34件(うちTACE13件、PSE2件、止血術6件、その他塞栓術1例、ドレナージ8件、生検3例、血管造影のみ1例)でした。
一般撮影件数
種別 | 時間内 | 時間外 | 総計 |
---|---|---|---|
一般撮影 | 18,185 | 2,242 | 20,427 |
ポータブ ル撮影 |
1,496 | 335 | 1,831 |
乳房撮影 | 113 | 0 | 113 |
透視撮影 | 859 | 169 | 1,028 |
健診 | 0 | 0 | 0 |
血管造影件数
血管造影 | 65 |
---|---|
血管造影その他 | 11 |
心臓カテーテル | 272 |
循環器その他 | 92 |
担当医表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
放射線科 | - |
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医師紹介
放射線科部長 / 放射線科
中村 信一
なかむら しんいち
資格
日本医学放射線学会放射線診断専門医 / 日本医学放射線学会研修指導者認定
放射線科
神戸 あゆみ
かんべ あゆみ
資格
日本医学放射線学会専門医 / 日本医学放射線学会放射線診断専門医
放射線科
髙群 博登
たかむれ ひろと