循環器内科
特徴
循環器内科は現在3名体制で診療に当たっています。2024年の治療実績として168件のカテーテルインターベンション治療(経皮的冠動脈形成術153件、抹消血管治療15件)、53件のペースメーカー植え込み術、14件の下大静脈フィルター留置術を行いました。急性心筋梗塞に対しては来院後90分以内の治療ができる体制をとっています。また、外科治療が必要な症例に対しても、熊本市内の心臓血管外科施設とも連携して迅速な対応が取れるようにしています。これからも天草医療圏で唯一の24時間365日心臓カテーテル検査、治療可能施設として救命率向上を図っています。
近年、動脈硬化の1次予防、2次予防が浸透し、カテーテルインターベンション治療は減少傾向ですが心不全患者は増加傾向です。心不全をきたす原因としては虚血性心疾患以外に高血圧、不整脈、心臓弁膜症、心筋症などがあります。心不全入院を抑制するためには早期に原因を追究し治療介入する必要があります。特に心房細動は心不全の原因だけでなく、脳梗塞の重要な危険因子です。一度脳梗塞を発症しますと生活の質(クオリティオブライフ)が大きく低下してしまいます。しかし抗凝固療法、カテーテルアブレーションなど的確に選択すれば脳梗塞発症リスクを大きく下げることができます。当院では熊本市内の高度医療センターと連携し、カテーテルアブレーション治療紹介を行っています。健康診断での心電図異常や、自宅血圧測定、検脈で脈の不整を自覚された場合はぜひ循環器内科受診をお勧めいたします。
当院での心不全患者の平均年齢は80代後半と高齢であり、治療後も介護との協力が欠かせません。心臓リハビリテーションも重要な課題です。2025年は外来での心臓リハビリテーション開始を目指しています。多職種連携を行い、より良い医療を提供できるように努力してまいります。
担当医表
医師紹介
副院長 兼 循環器内科部長 / 循環器内科
永吉 靖央
ながよし やすひろ
資格
日本循環器学会専門医 / 日本内科学会総合内科専門医 / 日本心血管インターベンション治療学会認定医 / ICD制度協議会認定医師
循環器内科
西原 大貴
にしはら たいき
資格
日本循環器学会専門医 / 日本内科学会総合内科専門医 / 日本心血管インターベンション治療学会認定医
循環器内科
松田 崇秀
まつだ たかひで