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部門紹介

生理検査

   生理検査とは、様々な臨床検査機器を用い、検査担当者が直接患者さんに接して行う検査です。 生理検査室では心電図検査・トレッドミル検査・ホルター型心電図検査・携帯型心電計検査・超音波検査 (心臓・腹部・乳腺・頚部・頚部血管・下肢・経食道心臓)、脳波検査・神経伝導検査・呼吸機能検査・視力検査 ・眼底検査・聴力検査・心臓カテーテル検査等を行っています。また、最近話題となっている睡眠時無呼吸症候群の検 査も行っています。検査種類も多く、時に患者さんをお待たせすることがあり心苦しく思っております。 いずれの検査においても、どのような状況下でも検査精度は高水準を保てるように、院内カンファレンスに加え様々な学会に 参加するなど努力しております。
   超音波検査は、循環器内科医師・外科医師・消化器内科医師・放射線科医師・脳神経外科医師、『日本超音波医学会』から 認定された超音波検査士を含む検査技師が検査を担当しています。
   私たちはスピーディーかつ丁寧に診断・治療に役立つ検査を行う事を常に念頭におき、患者さんに直接接して検査を 行っているため心のケアにも配慮して検査するように心掛けています。

生化学・免疫検査

   生化学・免疫検査室では、1 日 250~600 検体を常時 1~2 名で検査を行なっています。 緊急検査の結果報告は生化学 30 分以内、免疫 50 分以内を目標に行なっています。
   当院検査部は日本臨床衛生検査技師会から精度保証施設に認証されております。精度保 証施設認証とは、当院検査部で行われる臨床検査が標準化され、かつ、高い精度が保証さ れていることを認証するというものです。審査基準には、各種精度管理調査にて優良な成 績をおさめていること、精度管理記録が正しく行われていること、さらには精度管理に携 わる臨床検査技師が継続的に生涯教育を履修していることなどが含まれ、当院検査部はこ れらの基準を全てクリアした熊本県内でも数少ない医療機関の一つです。最も検体数が多 く、非常に慌ただしい部門ですが、正確な検査結果を迅速に報告できるよう日々頑張って います。

分 析 装 置 測 定 項 目
日本電子BM6050(2台) TP , ALB, TTT, ZTT, T-Bil, D-Bil, AST, ALT, LDH, ALP, LAP, γ-GTP, CK, CK-MB, ChE, TCHO, HDL, LDL, TG, Glu, BUN, CRE, UA, AMY, Na, Cl, K, Ca, Mg, Fe, UIBC, Zn, CRP, GA, RA, フェリチン, TP抗体, 非トレポネーマ脂質抗体
ルミパルスG1200(2台) TSH, F-T3, F-T4, CEA, CA19-9, AFP, PSA, BNP, PIVKA2, KL-6, HBsAg, HBsAb, HCVAb, HBcAb
ADVIA Centaur XPT BNP, PSA, PCT, トロポニンI, ジゴキシン, テオフィリン,フェノバルビタール, フェニトイン, カルバマゼピン,バルプロ酸ナトリウム, バンコマイシン
ADAMS Glucose GA1171 Glucose
ADAMS A1c HA8180 HbA1c
富士ドライケム アンモニア
オズモスタット 浸透圧(血清, 尿, 透析液)
BN ProSpec ASLO, IgG, IgA, IgM, IgE, C3, C4, β2MG(血清, 尿), トランスサイレチン, シスタチンC
ids検体搬送システム
微生物検査

   微生物検査室では、肉眼では見えない病原体を「眼に見える化」することにより、原因微生物の検出・同定を行っています。 主に一般細菌、抗酸菌、真菌を対象としており、感染症が疑われる材料(喀痰、尿、糞便など)から、顕微鏡を用いた塗抹検査や 様々な培地を用いた培養検査、抗菌薬の選択を目標とした薬剤感受性検査を行っています。また、臨床材料から直接、ウイルスや 微生物の抗原を検出する迅速検査も行なっています。さらに、感染制御の面では、院内はもとより天草地域における感染症動向の 把握と情報提供を行うことにより、他部署と連携しながら感染防止対策にも取り組んでいます。
   2012年1月からは遺伝子検査を導入しました。検体から直接、または菌株から病原体の遺伝子や病原関連遺伝子、薬剤耐性遺伝子 などを迅速に検出・同定することにより、感染症の診断・適切な治療に貢献しています。また糞便検査については、現在注目されている PCR法による下痢原性大腸菌の毒素遺伝子や病原関連遺伝子の検査をルーチン検査として実施しています。このように、日々進歩する 検査技術を取り入れながら、「感染症診療に役立つ微生物検査」となるよう、日本臨床微生物学会から認定された感染制御認定臨床 微生物検査技師を中心に業務を行っています。









血液・一般・輸血検査

   一般・血液部門では、一般検査と血液検査、輸血検査を行なっています。 一般検査では、尿中一般、尿沈渣、糞便検査(虫卵塗抹・集卵、便中ヘモグロビン)、髄液一般、腹水・胸水・穿刺液検査、 精液検査、関節液の検査を行なっています。
   血液検査では、主に末梢血の血球計数・血液像・骨髄検査および出血凝固検査を行なっています。
輸血検査では、血液型検査、交差適合試験、不規則抗体検査を行なっています。平成24年度より自動輸血分析装置を導入し、 24時間体制でも安定した結果判定を行なえるようになりました。また、平成28年7月より血液製剤備蓄医療機関としての運用を 開始し、検査だけではなく備蓄血液製剤の品質保証のため徹底した温度・機器管理を行っており、緊急時には天草医療圏にある 他医療機関への製剤融通も行っています。
   現在、一般・血液部門は、計3名(一般検査1名、血液検査1名、輸血検査1名)の検査技師で検査を行っています。各技師が 担当の検査はもとより、それ以外の勉強会や講演会に参加し、部門内で、患者情報を逐一交換し、患者状態を把握することで 速やかに臨床側へ報告できるよう努力しています。







病理検査

   病理検査室では、病理・細胞診断業務として4名の検査技師が所属しています。 病理検査は生検組織、術中迅速検体、摘出手術材料を標本作製し、病理診断を 行っています。病理診断は5施設の病理医へ診断委託し、熊本大学病院病理診断 科と熊本大学大学院細胞病理学教室には、遠隔術中迅速診断・連携病理診断のネット ワ-クを結び常時診断結果を得ています。

   細胞診検査では、身体各部より採取された検査物から、塗沫細胞診・穿刺吸引 細胞診・スタンプ細胞診標本を作製し、当検査室に所属する2名の細胞診検査士 が診断に当たっています。

   院外検体については、保健科学研究所へ外部委託しています。
病理特殊検査として、細胞性免疫・遺伝子検査は検査に適した固定液を、検査 センタ-から取り寄せる必要があります。依頼される場合には当病理検査室まで、 ご連絡をお願いいたします。







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