診療科:整形外科 紹介

   整形外科では令和6年4月に整形外科専修医の高木寛先生と交代で富野航太先生が赴任され、現在指導医3名、専門医1名、専修医1名の計5名で診療を行っています。
   定期外来日は、(月)、(水)、(金)の午前中で、定期手術日は(火)、(木)で調整しています。他科の手術が入っていない時間を選び各部署と相談の上、ほぼ毎日手術を行っています。 また、土日祝祭日でも、救急患者さんや緊急手術に24時間対応出来るように、2人体制でのローテーションを組んで対応しています。
   昨年度も手術症例は年間600例越えでここ数年は安定した症例数で推移しています。高齢者の大腿骨転子部骨折、大腿骨頸部骨折、各種外傷の治療から股関節、膝関節等の変性疾患に 対して除痛目的での全人工関節置換術等多岐に渡る手術を行っています。また手関節や膝、足関節面の骨折に対しては、症例により関節鏡を併用した手術にも取り組んでいます。高齢者の大腿骨近位部骨折に 関しては、麻酔科の先生のご理解もいただき準緊急手術と位置付け患者さんの全身状態が良ければ可能な限り早期に観血的加療を積極的に行っています。手術室が3部屋しかないため、手術が入らず、以前は 手術室でやっていたピンニングを透視室で行ったり、広範囲外傷を局所麻酔のみで緊急外来で処置を行ったりと色々工夫をしてやり繰りをしています。
   去年も紹介させていただきましたが膝関節痛に対する保存療法として令和3年5月に認可を受け、同年8月より整形外科分野で「PRP(多血小板血漿)療法」を導入いたしました。「PRP療法」とは、 患者さん御自身の血液から治療に必要な成分を抽出し、痛みや炎症の強い部分に注射する方法です。当センターでは変形性関節症に用いられている「APS(自己蛋白溶液)療法」が可能となりました。まだまだ症例数が 少なくご興味のある患者さんがいらっしゃいましたら是非ご相談下さい。
   脊椎外科と手指の再接着に関しては当院には、専門医が不在のため、熊本市内や八代市の専門医の先生へお願いしています。
   整形外科の取り扱う疾患は多岐に渡りますが、天草圏内の患者さんの事は天草で治療を完結出来るよう地域の先生方との連携を大切に迅速な対応を心掛けております。外来時間外の救急患者さんの 受入れに関しては、迅速に患者さんの診療に当たれるようにスタッフの事前調整を行う必要があるため、電話連絡を頂けると助かります。ご理解の程、よろしくお願いいたします。